3歳、お兄ちゃんになることの葛藤
長男が2歳1ヶ月の時に次男誕生。
それまで我が家の完全な支配者、中心、王子様として君臨していた長男の立場が大きく変化した。
産まれる前から二人育児については本で読んだり周りに聞いたり、「お兄ちゃんだから」は禁句!!長男優先にしよう!とは思っていたものの・・思わず言いたくなるのをぐっとこらえている日々。
なにせどうしたって、か弱い小さい赤ちゃんを目の前にすると本能的に弱いものをかばいたくなるし、フンギャフンギャ泣いている赤ちゃんを放っておいて長男と遊ぶわけにもいかず、次男は常に抱っこ、おっぱいをあげながらの片手間な長男との遊びになる。それが不満な長男は赤ちゃん返りもひどく私に無理矢理よじ登ってくる。
二人が大変・・と愚痴るとよく聞いたのが「二人いると一緒に遊んでくれるようになるから楽だよ」
って、一体いつだよー(T . T)
犬の多頭飼いみたいなその説は本当なのでしょうか。
今一年経ってようやくその兆しが見えてきたけれど、正直どっちかがいないとものすごく楽になる。二人いると一人の時よりも数倍疲れる。目を離していられない。
次男も徐々に成長しハイハイし、つかまり立ちし、外の世界に興味を持ちだし、兄のやることなすことすべてに「なになに、何やっているの」と近寄ってくる。兄に押され倒れて泣く、怒る母。
そして長男も、次男がとったものをことごとく気にしてそれが全く興味ない赤ちゃん用おもちゃだろうと取り上げる。押す、倒れて泣く、怒る母・・。
カオスなリビング・・・。
こんな毎日。
昨日寝る時、次男が珍しく先に寝たので長男と語っていた。
「ママ長男が大好きだからね。生まれてきてくれて本当に良かった、ありがとうね。」呪文のように、自分にも言い聞かせる。
そうじゃないと日常のイライラが積もり積もって、邪悪な気持ちに取って代わられそうだから。
たぶん虐待する親はこういう精神状態なんだろうな、というのが最近わかる気がする。
「ママは長男が世界で一番大好きだよ」
それに対して
「ありがとママ、ママは長男が大好きね。長男大きいから、ママと一緒ね。もう大きいから、話せるからね。大きいからね。」
って言ってきた。
たぶん、自分で自分がもう赤ちゃんじゃないと理解して言っているんだろう。ママと一緒の大人だと。
「大きいから」は「お兄ちゃんだから」とは言ってないけれど、ほぼ同じような意味で兄弟喧嘩をたしなめる時や日々何度となく言っていた。
でもまだ3歳。目も見えない、もぞもぞの新生児だったのがたったの3年前。
それなのにもう「自分は大人だからね」というようになっちゃったのか、私がそう言うようにさせちゃったのか。
と寂しい気分になった。