昨日の検索ワード【2歳児、犬に噛まれた時】

産まれた直後から犬と一緒に育った長男。

実家の里帰り中から、実家の大型犬と一緒に寝ていたくらいで、とにかく犬が大好き。


散歩中の犬を見るといつも駆け寄って触らせてもらっていた。優しくヨシヨシしたり、ちゃんと手のひらを下から差し出したり、割と犬の扱いにはなれていた。


たまにしつこくして吠えられることはあっても、全然怯まず怖がらず、とにかく犬は友達と思っているようだった。


私が追いつくより先に犬のもとに走ってしまった時は「飼い主に触って良いか聞いて、良いって時だけ触って!」と言い聞かせていた。(もちろんそんなこと一度もできたことないけれど)


そんな長男がとうとう噛まれてしまった。昨日。


いつも通る道に、ずっと外に繫れっぱなしの今時珍しい番犬タイプの犬がいた。

誰かが通るたびに吠えていたが、それにも長男は慣れていて、吠えられてもワンワン!と真似したりしていた。


昨日はちょうどその犬の目の前を通り、ダメだよ、と言うのも聞かず触りに行ってしまった。


いつもは吠えるから近づかないで、道端から「バイバーイ」という程度だったけれど、昨日はその犬が吠えずに尻尾を振っていたので、油断をしてしまったのかもしれない。


長男も他の犬との違いを感じていたのか、家の門の近くに行き、いつもより慎重に、ゆっくりと手を下から近づけると、ペロリと舐めた。

長男は舐められたことで喜んで私を見た。


私はあれ、いつも吠えてるけれど大丈夫なのかな、と思いつつ「触ったらダメだよ、行くよ」と言うと犬が小さく私に唸った。

そしてその直後息子に唸ったかと思うと、腕を噛んで息子を倒した。


まるでライオンに捕まったうさぎみたいに圧倒的に息子が弱く軽く、道路にボンと投げられた。


噛まれた箇所を確認するため、服をまくると噛み跡の傷ができて血が滲んでいた。


肌寒かったので、薄手の長袖にさらに厚手の裏起毛のトレーナーを着せていたから、まだ良かったと思う。


厚手のトレーナープラス長袖でさえ貫通し傷ができるのだから、犬の歯は結構鋭い。

もしただのTシャツを着させていて素肌だったのなら、確実に穴が空いていただろう。骨までいっていたかもしれない。


息子は痛みと、不意を突かれびっくりしたのと、友達と思っていた犬に裏切られたような思いとでギャーッとひどく泣きわめいてしまった。

すぐ手を引いて、途中からベビーカーに乗せて家に急いだが、その間もずっと泣いていた。


家で流水で洗いたかったけれど、泣きわめき続け、ベビーカーから降りるのを拒否、靴を脱ぐのも拒否、ベビーカーのフードをあげるのも拒否でしょうがなく、消毒液だけ持ってきて無理やり腕にかけ、しばらく泣き声が小さくなってきたらなんとか抱っこして落ち着かせていると、泣き疲れたのかそのまま眠ってしまった。


鼻水と転んだ砂と汗と涙でなんだか可哀想な顔になっていた。


眠っている間にもう一度消毒液をかけた。


本来なら病院に連れていくべきだけれど。


寝ている間に病院を検索したところ、いつもの病院が定休日だし、傷自体は深くないので様子を見ることにした。


『犬に噛まれた時は感染症の危険もあるのでまずはすぐに水で洗い流し、病院に行くこと』


これは親の、私の責任の事故だよな・・と反省した。


触っちゃダメだよ、といっていっても、なぁなぁになっていつも触らせていた。いつか痛い思いをしそうだな、とは思っていた。


飼い主がそばにいてしっかり散歩紐を握ってくれている犬がほとんどだったけれど、家族同様のペットでも、噛みつくことはある。


なにより動物だし、2歳児より圧倒的に強い。


ちゃんと言い聞かせるだけじゃなくて、危ないな、と思っていることは絶対に止めなければいけないな、と反省した出来事だった。


長男はよほどショックだったらしく、その出来事と傷には触れられたくない様子だった。


今日は犬を見かけて、条件反射で近寄りかけたが、「イヌ・・」といったきりすぐ戻ってきた。


大事に至らなくて良かったけれど。